噛み合わせ

【原因不明】

頬に手を当てる女性

病院で診てもらっても脳や内臓に悪いところがある訳でもなく、原因不明の頭痛や肩こり、腰痛などの不快な症状が起こる場合があります。 しかし、そのような不快な症状が出るからには、やはり何らかの原因があるはずです。 このような症状の場合、外傷疾患や内蔵疾患、精神的ストレスの他に、歯の噛み合わせの悪さが原因になっている場合が意外に多いのです。 噛み合わせが悪いと、頭痛や肩こり、腰痛はもちろん、集中力や忍耐力の低下、認知症の進行といったように心身の健康にも大きく影響してきます。 噛み合わせが悪いと歯が受けた悪い刺激が口腔組織から脳に伝わり、脳は顎を動かす筋肉に噛み合わせをずらすよう指示します。 すると顎がずれてしまい、顎の筋肉はもちろん、首や頭、肩の筋肉までが疲労してきます。 その疲れた筋肉をカバーしようと肩が上がり、首が傾き、背骨も湾曲してきます。 しだいに不自然な状態、姿勢が骨盤等身体全体に波及し、筋肉や骨の傾きは神経を圧迫、様々な症状となって現れてくるのです。

【良い噛み合わせ】

良い噛み合わせとは、単に歯並びがきれいと言う事だけではありません。 上下の歯が噛んだ時、歯が力学的、生理学的に安定した位置にあり、どんな噛み方をしても歯や歯を支える歯周組織に負担がかからないのが良い噛み合わせなのです。 歯を矯正したり冠を被せたりして見た目にはきれいに治療されていても、ほんの少しの噛み合わせのずれにより健康のバランスを失う事が多々あります。

【噛み合わせ治療】

噛み合わせのズレ具合や歯並びをチェックします。さらに、一本一本の噛み合わせの面を咬合紙という物で細かくチェックしていきます。 噛み合わせが原因である場合には、咬合紙により印記された歯にとって悪い当たりの部分を調整していく訳です。 上下の歯の噛み合わせを注意深く診て、負担となっている所を取り除いていきます。 当然強く当たっている所もあれば弱い所もあり、どの当たりが噛み合わせのズレの原因になっているのかを診断し、ミクロン単位で調整していきます。